Memory of Athens
 ギリシャでは色々なことがありました。
 あまりにも違う文化と人々の生活習慣の為、よく「目が点」になりました。
 アメリカで最新の経済学を学んだところで、ギリシャでは全く役に立ちません。ギリシャでは嫌でも「不経済」や「不適材不適所」そして「非合理的思考」を学ぶことになります。そうしないと生活できないのです。だからギリシャが経済問題を起こすのは必然なのです。ドイツ人が働いている時に、ギリシャ人たち南欧の人々は昼寝をしているわけですから。
 ですからキチンとした人は胃が痛くなるだけです。
 例えば、9時に待ち合わせの約束をしたとします。
 日本人同士の待ち合わせなら、殆ど5分前か丁度の時間に会うことが可能ですが、相手がギリシャ人だとこうはいきません。何故なら、彼らの意識は9時59分まで9時なのです。ですから10時に来れば、まだ良い方です。こんな状態ですから、役所仕事は朝の11時迄に話を行わないと、明日に回されます。役所は午後の3時とか5時に終わるのですが、11時迄に顔を合わせないと、何も出来ません。こんな国、なかなか無いです。ですからストレスは溜まります。が、ひとつだけ解決方法があります。
 解決方法は「ギリシャ人には何も期待しないこと」です。
 酷い方法ですが、これによって、精神的に非常に楽になります。何も期待していないから、もし予定通りに事が運んだら、両手で拍手してしまいます。両手だけでは足りず、両足でも拍手してあげたくなります。そんな国なのです。
 もし仕事がしたければ、出来る限り自分だけで予定を立てて行動するだけです。そんな国なのです。
 (何をせっせと働いているんだ?この国では遊ぶところだ。見てみろ!あの海を!綺麗だろ?)そんな国なのです。

 全く、何をやるのも(語弊はありますが)自由です。
 そこにはあり余る時間が横たわっています。そして、あっという間に時間が経ってしまいます。そんな国なのです。

 ギリシャ製品を見たことがあるでしょうか?
 例えば、ギリシャには国産車はありません。常に外国車ばかりだから「外車」という観念はありません。車は車です。そんな国なのです。
 でもギリシャでは魚も野菜も素材が割りと良く、サラミソーセージやフェタチーズ、オリーブオイルなどは確かに素晴らしいのです。でも彼らは商売ッ気が無いみたいで、それらを外国へと一生懸命売り込むことをしません。そんな国なのです。
 確かに様々な目に会いました。でもそんなギリシャが、そしてギリシャ人が私は気に入っているんです。
 ですから、ギリシャに来た時の私の細胞は、非常に活性化しています。ギリシャでの楽しみ方を覚えてしまっているからでしょう。。。